茶道稽古つれづれ

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今日のお稽古は「逆勝手」です。

初炭と薄茶を稽古。

  逆勝手(ぎゃくがって)とは、いつもは自分の右側にお客様が座してお点前をするのですが、部屋の都合上左側にお客様を迎えてするお点前の事。

右の所作が全て左になるので、違和感がありすぎる。

先生は「お客さんは、ご馳走よ。いつもは見えない所作が見えるんですもの。」と仰います。

つい、右手でいつものようにしてしまいますので、頭を切り替えねばなりません。

年に一度するかどうかのお稽古ですね。

その切り替えに戸惑いすぎて、何をしたのか分からず終わったことが多かったのですが、今日はなんと、、楽しかったのです。

稽古とは続けてみるものですね。いつの間にか、基礎が体に染み付いて、お道具を置く位置の意味、所作の意味が分かってくると、楽しいのです。

間違えはするんですけどね。

「こんなの完璧にできたら、嘘よぉ」と、先生も仰いますので、良しとしましょう。

 

お軸「掬水月在手」「弄花香満衣」

水を掬すれば月手に在り、花を弄すれば香衣に満つ

水を両手で掬(すくう)とその水に月が映り、花を手折れば花の香りが衣服いっぱいに染み込む。

だが、心がそこになければ、水を掬っても両手の中に月がうつっていることに気づかず、花を手折って、花の香りが衣服に染み込んでも、それに気づかない。真理はあらゆる物事にあらわれているの意味。

だそうです。心を込めて、とお茶の師匠も、ヨガの師匠も同じ事を仰います。漫然とやり過ごすな!と言われているようです。

 

お菓子、香合は栗🌰

お棗は銀で秋草を描いた平棗。銀とその丸っこい形が、月を表しているそうで、時代がたって、落ち着いた風合いになったとのこと。蓋を開けるとウサギが二匹🐇います。今年は10月4日が満月🌕ですね

お茶碗は、俵

お茶の世界は季節とともに進みます。今日のお稽古はひとりでしたので、より落ち着いた時間を過ごせました。感謝。